アパレル業界の仕事というと、皆様はどのようなイメージを持っていらっしゃるでしょうか?
実際にお買いもので、アパレルの店舗に行ったことがある方でしたら、店員さんから接客を受けることがあったり、商品を畳んで整理している姿を見たりすることがあると思います。
もちろんアパレルの正社員も基本的には8時間前後の労働時間ですので、皆さまが見たことがあるような業務だけで一日が終わることはありません。
今回は、アパレル業界の経験者である私から、アパレル正社員の店舗での一日についてお話させていただきます。
加えて、実際求人でも募集がある店長候補の求人に異業種からチャレンジは可能なのかどうか、業務の面から考えていきたいと思います。
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アパレル正社員の仕事内容とは?
アパレル正社員の店舗での一日
アパレル正社員の業務の一日の流れについてご説明いたします。
以下例として、10時開店のお店で、早番出勤(9:30出勤)で、18時に退勤する場合の一日の流れです。
9:30出社
出社した9:30から、開店までの10:00までの30分間では主に、店内の清掃と、金銭の用意(つり銭など)、前日閉店後からの引き継ぎ業務を行い、当日の営業準備をしていきます。
店頭は、お客様のための場所ですのでこの朝の清掃はとても大切です。
後述する営業中の清掃もありますが、お店にお客様がまったくいない状態での清掃は開店していない時間でしか行えませんので、周囲を気にせず隅々まで行える貴重な時間です。
続いて金銭ですが、ここでは規程の金額がきちんと前日から引き継がれているかなど細かく確認していきます。前日に売れていった商品の店出しなどもこの時間に行い、店頭を整え営業開始を待ちます。
10:00開店
いよいよ開店です。
商業施設に入っているお店であればルールに沿って立礼などを行い、開店と同時に入店、入館されたお客様をお出迎えします。基本的に朝一番は入店されるお客様は少ないので、お客様を待ちつつ別の業務を行っていきます。
この時間帯にやってしまっておくのが、数値分析・朝礼準備です。数値分析というと難しそうですが、基本的には昨日までで、いくら予算・前年度実績に対して売れているのか・売れていないのかどうかを、お店全体、商品ごと、スタッフ個人の売り上げで分析をし、本日の売り上げ目標の達成のために、「何を、誰が、どれだけ」販売をするのかを算出し、後にスタッフが揃う朝礼に向けて準備をしていきます。
12:00朝礼
このくらいの時間になると当日スタッフが揃います。店頭も徐々にお客様が入店してきます。
全員で一気に朝礼をしてしまうと店頭でお客様対応できるスタッフがいなくなってしまうので、交代で朝礼に入っていきます。
店長や、当日上長からの当日の業務割振りや、売込み強化品などについて話を頂き、朝礼は終了です。
午前のスタッフはここで一度休憩に出ます。
13:30休憩終了
さて、いよいよお客様の入店が増え、一度お昼のピークを迎えます。
朝礼時に共有し合った販売強化品や、販売のためのセールストークも駆使しながらお客様にアプローチをかけ販売していきます。
同時に、後輩社員や、アルバイト社員が困っていないかどうかに目を配ったり、店内の環境(ほこりが落ちていないかどうか、販促物が落ちていないかなど)を確認し整備したりも欠かしません。
16:00頃
お客様の入店も落ち着いてきます。(日によりますが)
店舗のパソコンでメールを確認すると、本社より、売れ行き不調商品について通達があり、売り場レイアウトを修正するよう指示がありました。
お客様の入店が落ち着いているこの時間を使い実施していきます。
もちろん、売場ではお客様が主役です。
レイアウト変更中にお客様に声をかけられれば、他のスタッフがフォローできなければお客様応対も同時に行います。
17:00
午後出勤のスタッフも、本社からのメールの通達を確認し、店舗間での在庫調整のための出荷作業を行っています。
お客様応対の傍ら、隙間のタイミングがあれば作業のフォローも行っていきます。
やりかけのレイアウト作業ももちろん継続中です…。
17:45
お客様の入店が一度大きく落ち着きます。
午後出勤のスタッフの業務もキリが付き、途中のレイアウトは午後出勤のスタッフに、説明をし引き継ぎします。
18:00
スタッフに挨拶をし、退勤します。
ここまでが、アパレル正社員の一日になります。
だいぶ省いた部分もありますが、一日ほとんど何かを行っていますね。
接客や、商品の整理などの私たちが目にしたことのある業務は様々な業務の合間合間で行われていた業務であるのが分かります。
大変ですね・・・。私も大変だったなと執筆しながら感じております。加えて店長となると、全員の業務の進捗を追いかけながら、店舗全体のリアルタイムな数値分析や、先々の計画などいろいろな事務作業も並行してきました。
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店長候補の求人内容は異業種参入OKか?
店長候補の求人への異業種からのチャレンジについて
アパレル正社員の一日について、上述させていただきました。
アパレル正社員は基本的にたくさんの業務を並行していきます。
店長はさらに、全員の動きを把握しながら的確に指示したり、店舗全体の戦略を考えたりしていきます。
異業種から、店長候補求人へチャレンジするとなると、前職で様々な業務を同時並行しながら実績を残した経験を持っている必要があるのではないかと思います。
加えて、数値に基づいて物事を考えられるかどうかも重要なポイントです。
入社してすぐは、いずれにせよ業務の習得からとなります。
まずは自らでスタッフの仕事に何が求められているか身を持って体験・把握することになりますので、店長候補として入社された方は、ひとつひとつの業務をただこなすのではなく、「なぜ行うのか?」まで考えながらやっていく必要があります。
まとめ
ひとつひとつの業務は、アパレル業界ならではで始めのうちで慣れないものが多いと思いますが、決して異業種だからと言って臆することはないと思います。
是非、アパレル転職を考えていらっしゃる方はご参考にしてみてください。
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