建設業はコロナ影響で求人募集どうなる?建築業界の今後や転職すべきか?

建設業

 戦後の日本を支える事業の一つとしてこれまで存在感を放ってきた建設業界ですが、常に人財不足に悩まされてきている業界でもあります。

どうしても業界の体育会系なイメージや泥臭い仕事というイメージが抜けきらず、特に若手にとっては敬遠されてきた業界です。

しかし私達の生活の中で欠かすことが出来ない業界であり、長年に渡り個人の生活から日本を支えてきた産業でもあるのです。

今回はそんな建設業界の今後を踏まえながら、転職市場の動向などを紐解いて行ければと思います。


  先日スーパーゼネコンの1社である清水建設が、コロナウイルスによる工事中止を発表しました。

巷ではテレワークを行う企業が増えていますが、建築業建設会社における工事中止は一般企業の在宅勤務よりも何倍も大きな意味を持つ決断と言えます。

企業や市区町村、もしくは国からのプロジェクトを請負っている立場である建設会社ですが、本当に大きな金額が動いている工事プロジェクトを一度ストップさせるということは、企業にとっても大きなリスクであるはずです。

ましてや清水建設は国内でも屈指の規模を誇る、俗にいう「スーパーゼネコン」の一社であり、彼らが工事を止めるということはそのさらに下請けで活躍をしている工事会社も仕事がなくなってしまうということを意味しています。

当然、各企業への経済的な打撃も大きくなるはずです。

そしてこの連鎖はまだ止まりそうもなく、こちらも大手の大和ハウスグループや準大手である西松建設工事中止を発表しています。

 そして採用の場でもコロナウイルスの影響が出始めているのが現状です。

建設業会においては現状採用自体をストップしている会社も増えてきています。
この状況で仮に採用が出来たとしても、迎え入れる現場の状況を考えれば大きなリスクを犯すことが出来ないという考えがあるのではないでしょうか。

一方で既に内定が出ている方や入社を控えている方に対しての内定取り消しのお話も耳にするようになりました。

ですがこれは本当に小さな会社の事例であり、ある程度規模の大きい会社ではまだまだそこまでの策を講じている会社は少ないようです。

ですが入社時期が大幅に遅くなる等の時期的な問題は現在転職活動をされている方であれば、直面する可能性が大きいです。

スポンサーリンク





建築業界の今後や転職すべきか?

今後の建設業界における採用ニーズ

 東京オリンピックの開催が決まってから、日本の建設業界はある意味プチバブル状態でここまで来ました。

それは採用の場でも言えることであり、アルバイト、派遣社員、正社員等どんな雇用形態であれ人手は各企業での取り合いになりました。

では五輪終了後の建設業界における採用ニーズはどうなっていくのかをここでは考察をしていきたいと思います。

 巷でよく言われているのが、五輪後の建設業界ではそれまでの工事ニーズが一気になくなり、各企業人員過多の状況に陥るのではないかと言われることもあります。

結果会社は人員整理をせざるを得なくなり、失業者が増えるのではないかという話もあります。

しかし、実際には工事のニーズがなくなるということはなく、長期的に見ても同業界は今後も国内の経済活動において重要な役割を担っていくのではないかと考えています。

その理由として、建物や道路等の老朽化による改修工事需要が増えていくためです。

バブル期やそれ以前に建てられた建築物や土木構造物の老朽化が進んでいることによるリノベーションや改修工事が現在需要として高まりを見せている分野でもあります。

より生活に近い部分の例でいけば個人住宅のリフォーム等も挙げられるのではないでしょうか。
企業によっては海外での案件受注が増えている会社も非常に増えており、建設業界において活躍の場は国内に留まらないのが現状です。

こういった点から、五輪後に大きく採用ニーズがなくなるということはないように思っています。

転職を今考えている方であれば、時間がかかる可能性はありますが片手間にでも進めてみることによって、成果は得られるのではないでしょうか。
これから転職を考えている方も遅すぎるということはないので、市場の動向と言うよりは今のあなたの状況を最優先に考えて時期を決めることを私はお勧めします。

まとめ

 新卒で建設業界に飛び込む人は、学校で関わる勉強をしていた理系の学部出身の方が多く、文系の学生さんからはまだまだ人気がある業界ではないのが現状です。

昔からブラック体質と言われ、とにかく拘束時間が長い、休日出勤も多いというイメージが定着をしてしまっている部分もあり、ワークライフバランスが注目される現在の転職市場の中では、どうしても業界として「時代遅れ」なイメージを払拭出来ていないのは同業界の欠点だと思います。

一方で地図に残る仕事が出来る、大きな達成感を感じることが出来る、究極のものづくり等、非常に大きなやりがいを持って活躍をされている方が多々いらっしゃる業界でもあるのです。

そして他業界に比べれば確かに拘束時間も長く大変な仕事ではありますが、その分建築業界の平均給与は高いというのも魅力の一つになりますし、ワークライフバランスや働き方に関しても、建設業界改革を推し進めている会社は増えてきています。

まだまだ課題も多い業界ですがもし興味があるのなら、最初は少し覗いてみるだけでも印象は変わるかもしれません。

スポンサーリンク




コメント