管理職というと、正社員としてキャリアアップしていく中で、ひとつ目標とする役職ではないでしょうか。
部下の育成や、労務管理、部署でのリーダーとして責任を負うなど、かなり大変なイメージがあります。
一方で、管理職はその大変さの分、やりがいを感じられる役職でもあるのではないでしょうか。
今回は私自身の経験をもとに管理職について求められる能力や役割、責任や、休日や残業代などについて考えていきたいと思います。
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管理職に求められる能力や役割と責任!
管理職に求められる能力・役割
管理職に求められる能力には以下の能力が挙げられると思います。
・部下育成能力
・目標達成能力
・方向を示す能力
部下育成能力
管理職の方は、店舗や部署を任せられるリーダー的な存在であると思います。
店舗や部署には売り上げなどのノルマがあるのでその達成のためにチームを引っ張ったり、支えたりしながら仕事を進めていきます。
店舗や部署が売り上げを達成していくためには、部下が育つことが必要不可欠です。
なぜなら、実際に売り上げをあげるのは現場のスタッフ即ち部下であるからです。
管理職の方も、売り上げを取っていくための行動をスタッフと同じように行うこともあるのですが、管理職の役割りとして他の部下にはできない仕事をしないといけません。
例えば、労務管理、店舗や部署の売上管理、本社とのやり取りなどです。
管理職としての仕事・役割を全うするためにも、店舗や部署の目標を達成するためにも、部下にあたるスタッフや社員の成長が不可欠になります。
だからこそ、管理職には部下育成の能力は必要であると言えると思います。
目標達成能力
店舗や部署には会社から与えられる売り上げなどの目標があります。
目標に対する責任は、管理職の方にありますので、与えられた目標に対してチームをまとめ、経験から様々な手法でそれを達成させなければなりません。
さらに、部下のキャリアアップのためにも、店舗や部署のノルマなどの目標達成は大切です。
なぜなら、「部下やスタッフの目標達成=店舗・部署の目標達成」となるからです。
そのため、店舗・部署の目標達成だけでなく、部下のキャリアアップについても管理職の方は責任を負うので、目標達成の能力は非常に重要です。
上述した目標達成能力が、いかに大切な能力か分かっていただけたでしょうか。
では、目標達成能力を持つにはどのようなことに取り組めばいいのでしょうか。
私の経験上、この目標達成能力の糧になるのは、管理職になるまでの様々な経験だと考えています。
自分自身が目標達成のために個人で体感した失敗や成功、それに対しどのように考え行動したかの蓄積が、あなたが管理職になった時、部下が目標を前に困った時にヒントとなります。
この能力は、管理職になってからも身に付けていくことが必要ですが、どちらかというと、管理職になるまでの期間に管理職になるまでにより多く現場などでの実務によって得られた、成功や失敗の蓄積から成る能力であるということになります。
過去にたくさんの失敗を繰り返し、成功した経験を持っているからこそ、あなたが管理職になった時、部下にアドバイスや指導が響くのではないでしょうか。
方向を示す能力
リーダーシップともいえる能力ではないでしょうか。
部下がついてきてくれる能力も大切ですが、正しい方向に部下を導けるかどうかも大切です。
いくらリーダーシップがあり、部下を巻き込むことができても、間違った方向へ導いてしまっては、上述した部下育成の面でも、目標達成の面でも失敗に終わってしまいます。
管理職として、自らの経験から、現場を成功に導くことに加え、会社の方針も理解し、取り入れながら仕事をしていく必要があります。
時には「自分の考えとは違う」という風に、会社の方針に納得がいかない時があるかもしれません。
そういう時に、自分の勘だけで部下を導いてしまってはどうでしょうか。
その結果うまくいかなかったとき、会社からすれば「言うことを聞かなかったからだ。」と、管理職だけでなく、ついて行った部下にも責任が問われることになりかねません。
管理職として一度、会社の方針を咀嚼し、自分のやり方にあてはめられる器用さも必要だと思います。その中で、会社の方針に沿ってやった結果うまくいかないとなれば、管理職のあなたが上司に意見をするべきだと思います。
やる前から拒否するのではなく、会社の方針に沿ってやってみた結果に対し初めて提案し、行動することが、管理職のあなたの上司から見た時の期待であり、役割であると思います。
そうしたやり取りを経てようやくあなたの経験を活かし、部下を導きながら、チームとして成功を勝ち取っていただきたいと思います。
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管理職の休日出勤手当、残業代、有給休暇義務化について
管理職の休日出勤手当、残業代、有給休暇義務化
ここまで、管理職に求められる能力や、役割についてお話をさせて頂きました。
ここからはそんな多忙を極める管理職の方にとって大変悩まされる、休日出勤や残業代、2019年4月より法改正された有給消化義務化について考えていきたいと思います。
管理職になるとその忙しさ故に、休日を返上して仕事をしなければならないという印象を持っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これに関しては、半分正解、半分不正解といった所だと思います。
シフトやスケジュールにおいて、本来の予定通り休みを取得するのは確かに難しいこともあると思います。
結果、本来休日の日に出勤をする休日出勤は発生しやすいと言えます。しかしながら、公休や、会社のルールにあるような休暇の取得に関して、取得の義務があるので、振り替えて別日に休暇を取得することにはなります。
ですので、年間を通して見れば休暇が極端に失われるといったことはないと言って良いと思います。
もうひとつ、管理職になると残業代がつかなくなる場合が多くなります。
これは会社の規定によりますが現在でも管理職になると、月給者の扱いとなり、残業代が発生しないという事案はあります。
チームの業務をしっかりコントロール出来なかった場合は、スタッフが残業しているのを横目に退勤するのか、無給で働くサービス残業を行うかのどちらかの選択になってきます。
もちろんサービス残業は、組織としても、個人としても良いことはないので、管理職としてチーム全体の業務のスケジューリング能力を上げ、効率よく残業させない、残業しないチームを作ることも求められるのではないでしょうか。
2019年4月には法改正により、有給取得が義務化となりました。
有給を取りやすい風土になったことは良いのですが、より一層管理職として、シフトやスケジュール管理、業務の効率化を推し進める必要が出てきたことも事実です。
有給休暇の有効期限や、有給の付与日は入社した日によって異なっているため、スタッフ一人ひとりに対してかなり慎重な管理も要求されます。
自分が休日出勤、サービス残業する必要がないように、部下が滞りなく休暇を取得できるように、チーム全体をコントロールする力も管理職には求められるということになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
管理職は休暇などの労務管理を始め、常に結果に追われたり、部下育成に追われたりと大変な役職です。
しかしながらその分、あなたの手腕次第で、チームを成功に導くこともできる役職でもあります。
もちろんその分、給与もいいです。
是非、今スタッフや社員として働いていらっしゃる方は、管理職を目標に頑張ってみてはいかがでしょうか。
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