転職活動をする中で最初に立ち塞がるのが履歴書と職務経歴書の作成です。
新卒採用の際の書類と中途採用の方の書類とでは、企業が選考をするために見るポイントは大きく違います。
特に履歴書の志望動機は誰しもが頭を悩ませる項目の一つなのではないでしょうか。
もちろん求められるものは年齢によっても違いますが、ここでは20代、つまりほとんどの方が初めての転職をする際の書類の書き方を僕自身の体験談を通して、履歴書の志望動機を通じて企業へ是非アピールして頂きたいことをお伝え出来ればと思います。
スポンサーリンク
【転職】20代後半男性の僕の体験談
まずはあなたの転職をしたい理由から考える
求職者の方にはそれぞれ転職を考える理由が当然あります。
それが待遇面の事なのか人間関係の事なのか、はたまた企業の将来性や安定度を懸念してのものなのか、本当に人それぞれのものをお持ちかと思います。
転職をする理由は、あなたのキャリアの中での懸念や問題点を、環境を変える事で解決に導く事だということを忘れないでください。
例えば給与を上げたいから転職をしたいという方であれば、なぜ自分は給与を上げたいのかという部分まで突き詰めて考える事が大切です。
そうして突き詰めて辿り着いた気づきは、きっとあなたの企業選びの軸になるはずですし、書類を作成する時にはそれが志望動機にもなるはずです。
もう一つ転職の理由を考える時に、大切なことがあります。それは過去がこうだったからという理由ではなく未来でこうなりたいからという理由を見つけることです。
残業時間が多いことを理由に転職を希望している方であれば、「残業が多くプライベートの時間を確保出来ていないから」と伝えるよりは、「よりプライベートな時間を設けることによって、仕事の生産性を上げたい」と伝えた方が企業の印象は非常に良いものになります。
これは志望動機に限った話ではありませんが、選考において最も重要なのは「あなたがその会社で働いているところを、面接官の方が想像できる」状況を作り出すことであると私は考えています。
過去の不満を持っている方が転職を希望していると思うので、転職理由の中でネガティブな部分がある程度出てしまうのはやむを得ないとも思いますが、なるべくポジティブな、こうなって行きたいと言う前向きな理由を企業には伝えるようにすると効果的です。
そうしてあなたは転職の理由を精査していくことによって、求人票を見る時に見るべきポイントは明確になっていくはずですし、志望動機もそれに紐付いた内容で考えることが出来る様になるはずです。
もちろん複数の問題点を100%解決できる企業はありません。
あなたがこうなって行きたいと考えている理想像の中でも、優先順位をつけて考える様に意識してみてください。
履歴書の志望動機はこう書いた!
履歴書の具体的な志望動機の書き方
さて、転職の理由について整理が出来たら、早速履歴書の志望動機の作成に取り掛かりましょう。
ここではこれまでの内容を踏まえた上で、具体的な書き方について解説をしていきます。
その会社を志望している理由にも転職の理由と同じ様に、様々なものがあるかと思います。
給与や待遇面に不満を持って転職活動をしている方であれば、現在よりも待遇の良い会社を受けるでしょうし、人間関係でお悩みの方であれば、社風やどんな方が働いているかを重視して選ばれるかと思います。
その中での伝え方として、あなたの希望やキャリアの問題点だけを企業へ押し付けてしまう様な志望動機は、当然評価をされることはありません。
転職とは求職者にとっても企業にとってもwin-winの関係であることが最も望ましいと私は考えています。
そのため志望動機の中には、あなたを雇うことのメリットを織り込んで、一緒に伝えることが大切です。
例えば、給与アップを目指したい方であれば、「これまでの経験を貴社でなら存分に発揮出来ると考えました。より力を発揮出来る環境で働くことが、自分自身の市場価値を高めることに繋がると考え、今回志望いたしました。」と言った方が、ただ「年収アップを希望しております。」とお伝えするよりも、企業にとってあなたを採用することによるメリットを伝えるおことが出来るのではないでしょうか。
もちろん上記はほんの一例ですので、業界や職種によってもっと違った内容のものでも良いかと思います。
ただ一つだけ忘れないで欲しいのは、企業はボランティアで採用をしていないので、「入りたい!」と言う気持ちだけを見せてもそれは独りよがりになってしまう事があります。あなたが貢献できる範囲も見せつつ、20代の若手であれば将来的な伸び代の部分を企業にアピールをしながら、志望動機を伝えてみてください。
まとめ
転職活動と新卒での就活のやり方で大きく違う点の一つが、受ける社数です。
新卒では50社から多い方で100社ほど受ける方もいらっしゃるかと思いますが、中途採用であれば多い方でも10数社程になります。
それはこれまで歩んできたキャリアがあり、それを生かせる分野での就業を目指す場合がほとんどのためです。
専門性を持って企業を選ぶ事、そして転職を通じてあなたが実現したい事が志望動機につながる部分でもあると思いますので、いま志望動機で悩まれている方は、まずは自己分析から始めることをお勧めします。
コメント